デジタル貴重資料室 放送大学付属図書館
ここでは、放送大学が所蔵する貴重書等を電子的にご覧いただくことができます。

電子化した資料をご覧いただくにあたっては、単にページの画像を見るだけではなく、
実物の様子を感じていただけるような方法での公開を目指しております。
現在は、「ちりめん本」と「西欧古版日本地図」コレクションがご覧いただけます。
今後も、内容を充実させていく予定です。

西洋古版日本地図 European Maps of Japan

ここでは、電子化した古地図をご覧いただけます。
ピックアップした15点の地図は、スムーズな拡大表示でご覧いただくことができます。
また、200点ある地図の一覧と解説をご覧いただけます。

西洋古版日本地図 European Maps of Japan (画像クリックで電子化した地図をご覧頂けます。) 一覧はこちら

 ここに公開されている地図は、1506年から1868年の間にヨーロッパで作成され出版された日本地図200点からなるコレクションを電子化したものです。
 このコレクションは、この種のものとしては世界最大であり、極東に住む2人の銀行家による財政支援をうけて、何年にもわたって収集されたものです。地図は3枚の複製を除いて、すべてオリジナルです。1595年以降は、日本に関する地図のみであり、1595年より前は日本を含む、アジアの地図あるいはより広範囲の地図となっています。
 「一覧」では、200点の地図の全体図と解説を見ることができます。 (一覧簡易版
 以下の15点については、画像をクリックすると全体図の他に部分を拡大して見ることができます。

No.2 プトレマイオス, C ―グルニンガー, Jインド(図)1525年 No.3 ボルドーネ, B日本(1528)1534年 No.4 ミュンスター, S我らが全世界を図示した木版の一般地図1540年 No.13 オルテリウス, A ― テイセラ, L日本島図 ルトビゴ・テイセラ作1595年 No.22 カルディム, A新詳細日本図 カルディム作1646年
No.24 ダッドレー, R「日本と蝦夷、および朝鮮国と周辺諸島の地図」1647年 No.31 ヤンソン, J日本国エゾ新詳細(図)1652年頃 No.32 マルティーニ, M ―ブラウ, J日本国1655年 No.52 コロネリ, V日本諸島と朝鮮半島図1692年 No.64 レランド, A ― ブリュデレット, G日本図1715年
No.70 ケンペル, E ― ショイツアー, J. G 日本王国...ケンペル氏作成1727年 No.78 ベラン, J. N日本諸島および周辺中国沿岸地図(1735)1736年 No.142 クルーゼンシュテルン日本帝国の地図1827年 No.146 フォン=シーボルト日本およびその周辺諸島および保護領1832年 No.170 モーリー, W. L ―ベント, S日本諸島地図 シーボルトの地図に、アメリカ合衆国の日本探検およびその他当局によるわずかの追加と訂正がある...(1855)1856年
ちりめん本

ここでは、電子化したちりめん本を読むことができます。
ちりめん本独特の手触りや風合いを少しでも感じていただけるような表示方法を試みました。

日本昔噺集 (画像クリックで電子化したちりめん本をご覧頂けます。)

ちりめん本「日本昔噺集(Japanese Fairy Tale Series)」は、明治18年に刊行された英語版の「桃太郎」を始めとして、20巻のシリーズが刊行されました。
その後、英語の他、フランス語やドイツ語、オランダ語、ポルトガル語など各国語に翻訳され版を重ねました。
ここでは、その中から「桃太郎」の英語初期・後期版とフランス語版、「浦島」の英語版を、また、小泉八雲の怪談集から「化け蜘蛛」をご紹介します。

桃太郎 英語版初期 桃太郎 英語版後期 桃太郎 仏語版 浦島 英語版後期 化け蜘蛛
ちりめん本とは?

ちりめん本は、明治時代に生まれた絵本で、和紙を使用し、木版多色刷りで挿絵を入れ、外国語に翻訳された文章を活版で印刷し、加工を施すことによって縮緬(ちりめん)布のような風合を持たせた、欧文和装本とも呼べる絵入り本でした。

ちりめん本の生みの親、長谷川武次郎は、1853年(嘉永6年)江戸に生まれました。武次郎は、当時の日本では英語を取得することが学問や商売にとって必須と考え、1869年(明治2年)、英語を学び始めました。彼は近代商業についても学び、貿易や出版に関する知識も習得していきました。商人としてばかりでなく、彼はちりめん本を作る職人達を取りまとめる才にも長け、英語を駆使して翻訳者と交渉し、国際出版の礎を築いていったのです。

こうして、1885年(明治18年)初秋、武次郎の努力によって「桃太郎」や「舌切雀」等を筆頭に、英文による「昔噺集」が生まれ、日本の出版業界が新しい時代への一歩を踏み出したのです。

翻訳には、宣教師のデイビッド・タムソンやジェイムズ夫人の他、ローマ字を創始したジェイムズ.C.ヘボン、日本古典文学研究の大家B.H.チェンバレン、小泉八雲ことラフカディオ・ハーン等も携わっています。後には、英語のほか、ドイツ語やフランス語、スペイン語、ポルトガル語など各国語に翻訳され出版されました。

1898(明治31年)からは、小泉八雲の5冊の昔噺が追加され、また、日本の風物を挿絵にした暦(カレンダー)も刊行されました。これらは外国人の間で人気を博し、お土産用として販売されたり、海外へ輸出されたりしました。さらに、日本の風物を挿絵にした暦(カレンダー)も好評だったといいます。

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