11. パシオ 『1598年日本年報』 1601年

日本年報 PASI0, Fransisco.    Recentissima de amplissimo regno Chinæ.    Item de atatv rei christianæ apvd mangnvm regem Mogor.   Et de morte Taicosamæ iaponiorum monarchæ. Mogvntiæ, typis Ioannis Albini, 1601.    12mo.    Pagès 85; Cordier BJ224; Laures 252; Streit V. 26.

 マインツで刊行された、ヨアネス・ブサエウスによるラテン訳初版。バシオの日本年報のほか、ロンゴバルドの中国書簡なども収録しています。ローマ、ヴェネツィア、ブレスキアでイタリア語版(ポルトガル語からのガスパロ・スビティリの翻訳)が上梓されたのも同年。

 イタリア人宣教師フランチェスコ・バシオは、1601年から1611年まで、ペドロ・ゴメスの後任として日本準管区長をつとめています。中国布教にあたっていたマテオ・リッチの死後中国へ赴任しましたが、1612年マカオで死去。彼は1597年以降日本布教の実質的な指導にあたり、多数の報告をローマに送っています。この1598年の年報は秀吉の死を詳細に報じ、「狡猪で悪賢い」家康の台頭に危険な予兆をみています。

 邦訳:松田毅一監訳『十六・七世紀イエズス会日本報告集』第一期第三巻(京都・1988) (198.2/J97)


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西洋の日本観