本学附属図書館では児童文学の研究者や、経師、古書店などの協力を得て、当時の風合に近いちりめん紙を復元しました。
ここではちりめん紙ができるまでを簡単に紹介します。
- 伊予柾紙に礬砂(ドウサ)引きを施し、本紙寸法に断ち切る。
- 木版摺りをする。
- 湿らせた本紙四丁を型紙の上に縦置きし、その上から型紙をかぶせる。
- 3の作業を五回から十回程繰り返し、重ねた層のまま棒に巻き込む。
- 巻き込んだ型紙を裂で包み、脚で踏み込んでロールを締める。
- 揉み台に5で仕上げたロールを挟み込み、体重を掛けて圧縮する。
- 6で仕上がったロールを開き、型紙の間から本紙を取り出す。
- 3の工程に戻り、本紙を横置きにして重ね、6までの工程を行う。
- 3の工程に戻り、本紙を斜め置きして重ね、6までの工程を行う。
- 縦、横、斜めの縮緬皺を確認し、十分乾燥させる。
- 丁合いをとり、糸綴じする。
- 必要に応じて丸包丁にて化粧裁ちをする。
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