17.ディドロ/ダランベール 「百科全書」 初版 [刷]
1751〜80年 パリ刊 全35巻(本巻17巻、補巻4巻、図版12巻、索引2巻)
Diderot et D'Alembert
Encyclopedie ou Dictionnaire raisonne des sciences, des arts des metiers.
Paris: Briasson, David, Le Breton, Durand, 1751〜1780.
35 vols.
1751年に第1巻が刊行されてから度重なる弾圧や困難を乗り越え、全35巻が完成をみるまで実に30年に及ぶ膨大な大事業となった本書は、イギリスで刊行されたチェンバースの「Cyclopedia」の翻訳構想より出発しました。この編集者となったディドロは、科学者のダランベールを共同編集者とし、総勢264人にものぼる知識人を動員しました。このことが、すべての世代に渡る進歩思想の年輪の書を形成することとなりました。
本書は、ヨーロッパ全土に行きわたり、啓蒙思想の普及と共に各地における百科事典の編纂事業を触発しました。
本展示では、活字、印刷、製紙など書籍製作に関する図版を拡大してご覧いただきます。
|