西洋の日本観

29. ファレンティン 『東インド誌』 1724-6年

VALENTYN, Francois. Oud en nieuw Oost-Indiën, vervattende een naaukeurige en uitvoerige verhandelinge van Nederlands morgentheyd in die gewesten. Te Dordrecht, by Joannes van Braam ; te Amsterdam, by Gerard Onder de Linden, 1724-26. / Folio, five parts in nine volumes. Pagès 388; Cordier BJ 426-8; Laures 588; Landwehr 467.



ファレンティン 『東インド誌』 1724-6年


 オランダの改革派宣教師であったフランソワ・ファレンティンの大著。1666年に生まれたファレンティンは二十歳で東インドヘ赴き、アンボンを拠点に各地への布教活動に専心、一時帰国したものの再び東南アジアに出て活躍しました。1714年母国へ戻ると、この布教活動のかたわら蒐集した史料をもとに著述を開始、その成果がこの『東インド誌』です。オランダ東インド会社の記録文書にもとづきながら、約二十年にわたる布教活動の間にみずから貯えた実地の知識をこれに加え、当時オランダと交渉のあったアジア各地について信頼性の高い記述をおこなっています。

 日本に関する記述は第五巻第二部(展示本第九冊)に含まれ、東インド会社の長崎商館のみを外交の窓口としていた、当時の日本について充実した情報が見られます。