西洋の日本観

46. ポンペ・ファン・メールデルフォールト 『日本滞在見聞記』 1867-8年

POMPE VAN MEERDERVOORT, Johannes Lidys Catherines. Vijf jahren in Japan.(1857-1863) Bijdragen tot de kennis van het japanische keizerrijk en zijne bevolking. Leiden, firma van den Heuvell & van Santen, 1867-68./ 8vo, two volumes bound in one. Cordier BJ 588; Wenckstern p.48.


『日本滞在見聞記』 1867-8年

 オランダ海軍の軍医ポンペ(1829-1908)の回想録。日本海軍の教育のために派遣された一員であったポンペは、安政四年から文久二年までの五年間長崎に滞在し、松本良順や司馬凌海など多数の医師を指導すると同時に、近代的な最初の病院の設立など、日本の医学の発展に大きな寄与を残しました。この回想録は二巻に分かれ、第一巻では一般的な日本の記述をおこない、第二巻はポンペの活動を中心として当時の日本の事情をつぶさに述べています。

邦訳:沼田次郎・荒漸進訳『ポンペ日本滞在見聞記』(抄訳、東京・1968) (291/Sh62)